トランプ大統領、同盟国に中国の船舶料金計画への従順を促そうと

10 4月 2025
© unikyluckk / Adobe Stock
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ドナルド・トランプ米大統領は水曜日、米国の造船業の復活と世界の海運業界における中国の影響力の縮小を目的とした大統領令に署名した。

米国の共和党と民主党の議員らは長年にわたり、中国の海洋における優位性の高まりと米海軍の即応態勢の低下について警告してきた。

この命令は、米国通商代表部(USTR)に対し、中国製または中国船籍の船舶を含む船隊に属する船舶に対し、米国の港湾入港料を課すことを含む計画を進めるよう指示するものである。同盟国も同様の行動を取るよう求められるだろう。

さらに、この法案は国土安全保障省に港湾維持費やその他の料金の徴収を強制し、貨物運送業者がメキシコやカナダの港に商品を輸送し、そこから陸路で米国に貨物を送り込むことでこれらの料金を回避できないようにすることを義務付けている。

戦略国際問題研究所(CSIS)によると、中国の造船会社は、毎年世界で生産される全商船の貨物積載量の50%以上を占めており、1999年のわずか5%から増加している。

この利益は、日本と韓国の造船業の犠牲によってもたらされた。米国の造船業は1970年代にピークを迎え、現在では業界生産高のごく一部を占めるに過ぎない。

米国の造船業界はコストの高さと複雑な規制構造のために苦戦しており、それが中国などのライバルの急成長を可能にしている。


(ロイター通信 - ロンドンのジョナサン・ソール記者、ワシントンのグラム・スラタリー記者、アンドレア・シャラル記者による報告、野見山千津記者、サンドラ・マラー記者による編集)

カテゴリー: 造船