ルーマニア政府は水曜日、ロシアのウクライナ戦争をきっかけに始まった同港への幅広い投資の一環として、黒海の港コンスタンツァの鉄道インフラを改修し、第2の鉄道アクセスポイントを創設する計画を承認する予定だ。
欧州連合(EU)とNATO加盟国のルーマニアは、2022年のロシアの全面侵攻以来、ウクライナ最大の代替穀物輸出ルートとなっており、コンスタンツァ港には、能力増強のための欧州連合(EU)の資金を含む投資の流入が集まっている。
「我々はルーマニアの戦略目標であるコンスタンツァ港の開発に投資を続けている」とマルセル・チョラク首相は閣議の冒頭で述べた。「目標は港を黒海の物流拠点に変えることだ」
政府は鉄道の修復工事に7億5000万レイ(1億6250万ドル)以上を割り当てる予定だ。
ルーマニアは8月、中央ヨーロッパと南東ヨーロッパにおける物流の役割を強化するため、隣国モルドバのドナウ川沿いの港湾都市ジュルジュレシュティを欧州復興開発銀行(EBRD)から買収する意向を明らかにした。
ウクライナは2024年の最初の9か月間にコンスタンツァ経由で517万トンの穀物を出荷した。
ウクライナの穀物輸出以外にも、サプライチェーンの短縮を目指して企業が東欧の低コスト製造拠点に事業を移転したことから、コンスタンツァへの関心も高まった。
(1ドル=4.6155レイ)
(ロイター通信 - ルイザ・イリエ記者、バーバラ・ルイス記者編集)