ギリシャの港湾労働組合の数十人の組合員が、ガザ戦争に抗議してイスラエル向けの弾薬コンテナの積み込みを阻止したと、沿岸警備隊と組合関係者が金曜日にロイター通信に語った。
組合員の一人が匿名を条件にロイター通信に語ったところによると、コンテナは木曜日にギリシャのピレウス港に到着し、21トンの弾薬を積んでいた。積荷は北マケドニアからトラックで運ばれ、イスラエル行きのマーシャル諸島船籍の船に積み込まれる予定だった。
事件以前、港湾労働組合は労働者に対し、ガザ戦争で使用される武器や弾薬の輸送に抗議し、阻止するよう呼びかけていた。
「ピレウス港が戦争の踏み台になることを許さないと声高に叫ぶ時が来た」とフェイスブックに投稿された声明文には書かれている。「我々は平和のために戦う…ギリシャの戦争参加に反対だ!」
その後、同じフェイスブックページにアップロードされた写真には、照明弾を持った人々や、トラックに「殺人者は港から出て行け」と書かれたスローガンをスプレーで書いている人々の姿が写っていた。
ギリシャは、ガザ地区での過激派組織ハマスとの紛争が続く中、イスラエルの自衛権を支持しているが、「想像を絶する人道的大惨事」を終わらせるため即時停戦を求めている。
貨物を積んだトラックは港湾当局に保管されており、事件の捜査が開始された。沿岸警備隊の職員の一人は、組合幹部に逮捕状が発行されたと述べた。別の職員は、コンテナには有効な輸送許可証があったと述べた。
(ロイター通信 - アンジェリキ・コウタントゥ、ヤニス・ソウリオティス記者による報告、レニー・マルテゾウ、クリスティーナ・フィンチャー記者による編集)