エジプトが購入したロシア産小麦43万トンの最初の出荷が、約3か月の遅延の後、土曜日に積み込みを開始したと、事情を直接知る3人の関係筋がロイター通信に語った。
63,000トンの貨物のうち、これまでに17,650トンが、ターミナルも管理するOZKグループ傘下のロシアのノヴォロシースク穀物加工工場から積み込まれている。デメトラ・グレイン・ホールディングスもこのターミナルの主要株主である。
関係筋によると、積荷は今週港を出発し、年末までにエジプトに到着する予定だという。
エジプトの供給省はコメント要請にすぐには応じなかった。
供給省は9月、伝統的に供給品の調達に利用してきた国際入札から転換し、1トン当たり235ドルでの直接購入を通じて小麦を確保したと発表した。
供給元や支払い条件の詳細は明らかにされていない。関係筋はロイターに対し、この供給元は空軍傘下のモスタクバル・ミスル社とは関係がないと語った。同社は最近、エジプトの戦略物資の輸入責任を物資補給総局(GASC)から引き継いだ。
世界最大の小麦輸入国の一つであるエジプトは、国際価格の低下を利用してより多くの穀物を確保しようとしており、その穀物は数千万人のエジプト国民に補助金付きのパンとして供給されている。
ロイター通信は8月、エジプトのアブドルファッターハ・エルシーシ大統領がGASCの過去最大の入札を命じ、一度にGASCの需要の半分以上を求めたと報じた。しかし、予想を上回る価格のため、GASCは目標の7%しか確保できなかった。
その後、GASCは供給業者と直接交渉し、数週間の協議を経て、供給省は10月出荷分としてロシア産小麦43万トンを契約したと発表した。しかし出荷は最初は11月、その後12月と遅れた。
(ロイター通信 - モハメド・エズ、オルガ・ポポバ記者による報告、キルステン・ドノバン、ジェーン・メリマン記者による編集)