CMA CGMは堅調な第1四半期決算を発表したが、その数字は、世界的なコンテナ輸送・物流大手である同社が直面する、ますます複雑化する環境を浮き彫りにしている。
マルセイユに拠点を置く同グループは、第1四半期の売上高が前年同期比ほぼ横ばいの132億3000万ドルだったと発表した。一方、EBITDAは31.6%減の21億1000万ドル、純利益は前年同期の11億2000万ドルから2億5000万ドルへと大幅に減少した。
輸送部門に関しては、状況は一概には言えなかった。
取扱量は1.5%増の593万TEUとなったものの、コンテナ1個あたりの平均収益が10%近く減少したため、海運事業の収益は8.5%減の80億2000万ドルとなった。海運部門のEBITDAはさらに大幅に減少し、41.3%減の14億9000万ドルとなり、最近の高値の後、貨物市場の正常化が続いていることを示している。
しかし、CMA CGMの規模は依然として圧倒的だ。
現在、世界第3位のコンテナ船運航会社である同グループは、700隻以上の船舶を運航し、世界420以上の港にサービスを提供しています。船隊は積極的に進化を続けており、最近では同社所有の400隻目の船舶であり、新型メタノール燃料コンテナ船シリーズの第一号となる「CMA CGM Monte Cristo」が納入されました。
同社はインドでも事業を拡大しており、コチン造船所にLNG燃料コンテナ船6隻を発注した。これは、技術投資や2026年末までに最大1,500人のインド人船員を採用するなど、より広範な戦略的取り組みの一環である。
業務面では、この四半期は2026年の世界の海運業界の厳しい現実を反映したものとなった。中東における緊張の継続、特に湾岸貿易ルートに影響を与える混乱により、CMA CGMは貨物輸送の流れを維持するために、サービスの再編成と代替の複合一貫輸送ルートの展開を余儀なくされた。原油価格の高騰、運賃の変動、貿易政策や関税をめぐる不確実性の継続は、依然として大きな逆風となっている。
同時に、CMA CGMは多角化戦略を着実に強化している。物流部門のCEVAは売上高が6.6%増の45億6000万ドルとなり、ターミナル、航空貨物、その他の事業も好調な伸びを示した。Stonepeakとのグローバル港湾合弁事業や鉄道・プロジェクト物流における買収活動といった戦略的投資は、海上輸送の経済性だけに頼らないという同社の決意の表れと言える。